■Artist
名前 | STB(えすてぃーびー) |
ホームページ | なし |
職業 | 流浪のネットワークエンジニア |
音楽歴 | 30年くらい? |
生年月日 | 1974年6月某日 |
所在地 | 千葉県北西部 |
好きなジャンル | 1990年代DTM |
愛用のsequencer | Cubase5.5 |
今回使用機材 | Roland XV-5080, KORG Legacy Collection Digital Edition |
コメント |
1990年代後半、学校の図書館が閉館するまでレポートを書いていた自分は、疲労困憊の状態で帰宅の途につく事が多くありました。2時間近い時間を、混雑する電車の中で立って過ごす、この時間を有意義に使うのに欠かせないアイテムがYAMAHAのQY10というシーケンサ。当時すでに旧機種ではあったのですが、ふとフレーズが思いついた時にメモするにはちょうど良く、自宅に着いた頃には1曲出来上がっていた、という事もありました。 ポニーアースはその頃主流だったパソコンPC-9801シリーズで動作するMS-DOS専用のソフトで、インターネット上でもほとんど情報がない事から、今となっては関係者の中でも「幻のソフト」とさえ呼ばれているんだとか。これを使う事で、QY10のデータがレコンポーザ形式に変換できるのですが、オマケとしてベタ打ちのデータを、あたかも人間が弾いたかのような自然な状態にしてくれるという嬉しい機能がついていました。コード解析をして簡単な伴奏もつけてくれるため、ポニーアースを通すだけでデモ曲のクォリティが簡単に作れたのです。 しかし消費税の税率改定に伴う製造コストの急増、鹿児島県にあったメーカー倉庫の水害、信越本線横川‐軽井沢間の廃線により従業員の通勤が困難になった事などが災いとなり、メーカーは廃業、ポニーアースも幻の存在となったのでした。 今回、このポニーアースを使ったデータが自宅倉庫から発掘され、約15年ぶりに本アルバムで公開するに至りました。作られてから15年、時を超え熟成されたサウンドをお楽しみいただければ幸いです。 |